図●メインフレーム「FUJITSU Server GS21シリーズ」向けソフトウエアの強化の概要
図●メインフレーム「FUJITSU Server GS21シリーズ」向けソフトウエアの強化の概要
(出所:富士通)
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 富士通は2016年4月7日、メインフレーム「FUJITSU Server GS21シリーズ」向けのソフトウエアを順次強化すると発表した()。オープン系サーバーとの連携では、Webブラウザーからメインフレームを操作するソフトの新版「WSMGR for Web V7.2(Windows版)」を2015年12月に提供したほか、データベース連携ソフトの新版「Linkexpress TRO(Linux版) V5.0」を2016年10月に提供する。

 WSMGR for Webは、メインフレームのCUI(キャラクタユーザーインタフェース)画面をWebブラウザー経由で操作できるようにするサーバーソフトである。メインフレームとWebブラウザーを仲介する中間サーバーであり、富士通の「F6680」端末と米IBMの「3270」端末をエミュレーションし、Web画面に変換する。

 新版では、セキュリティ機能を拡充した。新機能「アクセスコントロール」では、ユーザーや端末ごとに操作を制限できるほか、許可されていない操作を実行した際にシステム管理者に通知できるようにした。また、新機能「ログビューア」では、監査時に調査できるように、全ユーザーの操作ログを検索して分析できるようにした。価格(税別)は13万円から。

 Linkexpress TRO(Transactional Replication option)は、メインフレームのGS21シリーズとオープン系サーバー(Windows、Linux、SRARC/Solaris)の間でデータベースをリアルタイムに連携させるソフトである。オープン系サーバー上で動作し、オープン系サーバーで発生したトランザクション単位の更新差分データをメインフレームに反映したり、メインフレームで発生した更新差分データをオープン系サーバーに反映したりできる。

 新版では、Linuxサーバー向けのLinkexpress TROを強化し、オープン系サーバー側のデータベースソフトとして、従来のSymfoware、Oracle Database、SQL Serverに加えて、新たにPostgreSQL(PostgreSQL互換インタフェースを実装したSymfowareを含む)を利用できるようにした。価格は50万円から。