米Amazon.comは現地時間2016年4月6日、米国のPrime会員向けに追加料金なしで提供している即日配送サービス「Prime FREE Same-Day Delivery」の対象地域に11の大都市圏を加えたと発表した。これにより米国の1000を超える市町村から成る27の大都市圏で同サービスが利用できるようになったとしている。

 Prime FREE Same-Day Deliveryは2015年5月に米国で始めたサービス。同年10月にはシカゴ(イリノイ州)、オーランド(フロリダ州)などを加え、合計16の大都市圏でサービスを展開していたが、今回、シンシナティ(オハイオ州)、ミルウォーキー(ウィスコンシン州)、ナッシュビル(テネシー州)、リッチモンド(バージニア州)などの都市圏や、ロサンゼルス、サンディエゴ(カリフォルニア州)で対象地域を広げた。

 Prime FREE Same-Day Deliveryは、午前中にAmazon.comに注文をすると、当日の午後9時までに商品が届き、注文が午後や夜の場合は翌日に届くというサービス。同サービスのロゴが付いた商品を選び、その合計金額が35ドル以上になると送料が無料になる。合計金額が35ドルに満たない場合は、1回の注文に付き5.99ドルの送料がかかる。Prime FREE Same-Day DeliveryはPrime会員向けのサービスだが非会員も利用できる。その場合は1回の注文に付き、8.99ドルと1商品当たり0.99ドルの送料がかかる。

 Amazon.comはこのほか米国のPrime会員を対象に、商品が最短1時間で届く「Prime Now」や、2日後に届く「Free Two-Day Shipping」などを提供しているが、それぞれサービスの対象地域や取り扱い商品数が異なる(関連記事:Amazon.com、「Prime Now」をシアトルにも拡大、お酒も対象に)。

 例えば「Prime Now」の対象地域は米国の約25の都市圏で、商品数は数万点。今回対象地域を拡大した「Prime FREE Same-Day Delivery」の商品数は約100万点。そして「Free Two-Day Shipping」は大都市や地方を含む全米規模でサービスを提供しており、その商品数は3000万以上となる。

[発表資料へ]