学校法人角川ドワンゴ学園が運営する“ネットの高校”、N高等学校は2016年4月6日、入学式を開催した(写真1)。N高等学校は高校卒業資格を取得できる単位制による通信制(広域)高等学校で、授業は原則インターネットを介して実施される(関連記事)。

写真1●東京・六本木のニコファーレでのN高等学校の入学式の様子
写真1●東京・六本木のニコファーレでのN高等学校の入学式の様子
[画像のクリックで拡大表示]

 入学式もネットの高校を掲げる同校らしく、ネット中継などを活用したものになった。N高等学校の沖縄伊計本校と東京・六本木のドワンゴの施設であるニコファーレで式典を開催するとともに、両式典会場をネット接続し、その様子をニコニコ生放送で中継。ニコファーレには73人の新入生が参加し、さらに1000人以上の新入生がコミュニケーションツールの「Slack」に設けた専用のチャンネルを通して入学式に参加した(写真2)。4月6日時点の入学者数は1482人である。なお同校は転入学・編入学を受け入れるため、4月のほか、7月、10月、1月と年4回の入学月を設けている。

写真2●多くの新入生が「Slack」のチャンネルから入学式に参加
写真2●多くの新入生が「Slack」のチャンネルから入学式に参加
[画像のクリックで拡大表示]

VRでニコファーレの会場から沖縄伊計本校の式に参加

 N高等学校の沖縄伊計本校では奥平博一学校長(関連記事)の式辞や校旗の掲揚などが行われ、その様子を全天球カメラやドローンで撮影。映像をリアルタイムでニコファーレの壁面に映し出すとともに、ニコファーレの式典に出席した新入生と同校の理事や来賓が、ヘッド・マウント・ディスプレイ(HMD)を装着して伊計本校での式典に疑似的に参加した(写真3)。

写真3●ニコファーレ会場の参加者はヘッド・マウント・ディスプレイを装着し沖縄伊計本校の式典を体感
写真3●ニコファーレ会場の参加者はヘッド・マウント・ディスプレイを装着し沖縄伊計本校の式典を体感
[画像のクリックで拡大表示]