米HP Inc.は現地時間2016年4月5日、同社が「世界で最も薄い」とする13.3型ノートパソコン「HP Spectre」を発表した。4月25日に同社オンラインストアなどで注文の受付を開始する。希望小売価格は1169.99ドルから。

 新しいHP Spectreは筐体の厚さが10.4mm。底面にカーボンファイバーを使用し、重さは2.45ポンド(約1.1kg)。CPUは米Intelの第6世代「Core i5」または「i7」プロセッサを搭載する。フルHDのIPSディスプレイは米Corningの「Gorilla」ガラスを採用。デンマークBang & Olufsen製のステレオスピーカーを内蔵する。

 ストレージ容量は最大512Gバイト、メモリーは最大8Gバイト。USB Type-Cポートを3基装備し、そのうち2基はThunderboltに対応する。2つの薄型バッテリーを内蔵し、連続駆動時間は最大9時間半という。

 HP Spectreは高級感を意識したデザインになっている。有名デザイナーTord Boontje氏およびJess Hannah氏とのコラボレーションによる限定モデルを、5月にフランスのカンヌで開催される国際映画祭でオークションに出品する予定。18Kゴールドを使用し、スワロフスキークリスタルやダイヤモンドをあしらった限定モデルの売上はネルソンマンデラ基金に寄付される。

 HP Inc.は昨年11月の米Hewlett-Packard(HP)の分社化により誕生した企業で、HPのパソコンおよびプリンター事業部門を受け継いだ。なおHPの法人向け事業は米Hewlett Packard Enterpriseに引き継がれている。

 HP Inc.また、「HP ENVY」ノートパソコンの新モデルも発表した。ディスプレイ部が360度回転してタブレット端末としても使える15.6型「ENVY x360」は4K対応で、連続駆動時間は最大11時間。希望小売価格は679.99ドルから。従来より軽量化を図った15.6型および17.3型ENVYは希望小売価格がそれぞれ779.99ドルと1029.99から。5月下旬以降、同社オンラインストアや米Best Buyなどで販売を開始する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]