デルが発表した「Dell Hybrid Cloud System for Microsoft」
デルが発表した「Dell Hybrid Cloud System for Microsoft」
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 デルは2016年4月5日、ハイブリッドクラウド環境を構築したい大企業に向けたアプライアンス製品「Dell Hybrid Cloud System for Microsoft」を日本国内で発売すると発表した。デル製のPCサーバーとストレージにWindows Server、Microsoft Azureなどを組み合わせたシステム製品で、オンプレミスとAzureによるクラウド環境を組み合わせたハイブリッドクラウド環境が「電源投入から3時間で準備完了する」(デル エンタープライズ ソリューション&アライアンス部長の馬場健太郎氏)とする。最小構成価格は3200万円(税別)。

 同製品のハードウエアとしては、「PowerEdge」ブランドで販売するPCサーバー、「PowerVault」ブランドで販売するストレージ、スイッチングハブなどをラックに格納してある。これにWindows Server 2012 R2とMicrosoft Azure、ハイブリッドクラウド環境に向けた統合管理ツール「Windows Azure Pack」などを組み合わせ、基本的な設定を済ませた状態で納入される。

導入先企業で電源を入れてから、3時間でハイブリッドクラウド環境が用意できるとする
導入先企業で電源を入れてから、3時間でハイブリッドクラウド環境が用意できるとする
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 導入先企業で電源を投入してから3時間でハイブリッドクラウド環境の運用準備が整い、そこからさらに2時間でAzure Backupへのバックアップ設定も完了するとしている。導入後は、オンプレミスとクラウド環境のサーバー/ストレージを組み合わせて割り当てたり管理したりでき、導入先企業のユーザーがどちらの資源であるかを意識して使い分ける必要がないという。