カナダBlackBerryが現地時間2016年4月1日に発表した2016会計年度第4四半期(2015年12月~2016年2月)の決算(すべて米ドル)は、売上高が大幅に減少し、最終赤字となった。スマートフォンが不調だった一方、ソフトウエアおよびサービスは2倍に成長した。

 米会計原則(GAAP)ベースの売上高は約4億6400万ドルで、前年同期(2015年12月~2016年2月)の6億6000万ドルから30%減少した。

 純損失は2億3800万ドル、希薄化後1株あたり損失は0.45ドルだった。前年同期は2800万ドルの黒字で希薄化後1株あたり利益は0.05ドルだった。

 非GAAPベースの場合、売上高は約4億8700万ドル、純損失は1800万ドル、希薄化後1株あたり損失は0.03ドルとなる。

 売上高はアナリスト予測に約1億ドル届かなかったものの、特別項目を除いた1株あたり損失はアナリスト予測の0.10ドルより小幅にとどまった(英Reutersの報道)。

 非GAAPベースの事業別売上高比率は、ソフトウエアおよびサービスが32%、サービスアクセス料が29%、ハードウエアおよびその他が39%だった。ソフトウエアおよびサービスの売上高は1億5300万ドルで、前年同期比106%成長した。

 2016会計年度通期(2015年3月~2016年2月)の売上高は21億6000万ドルとなり、前年度と比べ35%減少した。ただしソフトウエアおよびサービスは好調で、前年度比113%増の5億2700万ドルに拡大した。

 米メディアの報道(New York TimesForbes)によると、第4四半期におけるスマートフォンの販売台数は60万台で、前期(2015年9~11月)の70万台を下回った。アナリストらは85万台と予測していた。BlackBerryは昨年発売した同社初のAndroid端末「Priv」がどのくらいの割合を占めているか明らかにしていないが、John Chen最高経営責任者(CEO)は期待ほど販売が伸びていないことを認めたという。

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