日本ケーブルテレビ連盟(JCTA)は2016年4月1日、ケーブルテレビ業界共通の4K専門チャンネル「ケーブル4K」のIP放送を同日にスタートしたと発表した。  ケーブル4Kは、日本デジタル配信が運営し、日本デジタル配信とジャパンケーブルキャストが信号の送出を行っている。この信号を受けて、ハートネットワーク(愛媛県新居浜市)が、IP放送を開始した。

 「ケーブル4K」については、既にRF方式による放送が2015年12月1日に始まっている。今回のIP放送の開始について、「RF方式に加えてIPという伝送方式を有することで、ケーブルテレビ事業者は一層柔軟な経営判断が可能になる」(日本ケーブルイテレビ連盟)としている。2015年12月時点で全国39事業者が採用して、ケーブル4Kは開局した。4月1日時点では56事業者が採用しており、140を超える事業者が採用意向を示しているという。

 番組編成では、4月から、JCTAが全国のケーブルテレビ事業者と共同制作している「けーぶるにっぽん」の新シリーズ「食・JAPAN」12本、ヒストリーチャンネルとJCTAが全国のケーブルテレビ局と共同制作した「麗しき日本の神社仏閣」シリーズ12本などを順次放送する。ケーブル4K向けに4K番組を制作して供給する事業者が、開局当初の20社から37社に拡大した。

 このほか多チャンネル放送チャンネルであるチャンネル銀河、ヒストリーチャンネル、旅チャンネル、釣りビジョン、テレ朝チャンネル、寄席チャンネルから番組の供給を受ける。さらに、地上波テレビ局である名古屋テレビ放送から、5月の伊勢志摩サミットに関連する「伊勢志摩情報番組」の供給を受ける。

[発表資料(PDFファイル)へ]