米Microsoftは現地時間2016年3月31日、米カリフォルニア州サンフランシスコで開催中の開発者向け年次イベント「Build 2016」において、ドイツBMWとの共同開発による「BMW Connected」アプリケーションを発表した。

 Microsoftのクラウドプラットフォーム、ビッグデータ処理や機械学習などの機能を活用し、ユーザーの運転パターンに応じたドライブ行程管理を行う。約束の時間に目的地に着くために何時に出発すればよいか確認したり、運転中に渋滞状況などの交通情報を受け取ったりできる。

 BMW Connectedは、BMWが「Microsoft Azure」を利用して構築したクラウドプラットフォーム「Open Mobility Cloud」をベースにする。当初は米国でiOS端末向けに提供する。

 BMW Connectedの初回バージョンでは、行程管理を中核サービスとし、リアルタイムの道路状況など様々なソースからの情報を組み合わせる。ユーザーのカレンダーやアドレス帳、メッセージ、アプリケーションなどから目的地を手軽に追加できる。使うほどユーザーの運転習慣を学習する。

 Microsoftによると、Open Mobility Cloudは新たなサービス体験の追加、パートナーのコンテンツとの連係、スマートホームなどのネットワーク化したシステムとの統合が手軽に行えるという。将来的には、電気自動車の充電管理のほか、駐車を容易に行えるようにしたり、自宅に近づくと家の照明をつけたりといった体験も考えられる。

 米メディアの報道(USA TODAY)によると、iOS版BMW Connectedは2014年モデル以降のBMW車で利用可能。近いうちに2011年モデルまで対応する見込み。BMW ConnectedのAndroid版は年内のリリースを予定している。

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