オージス総研は2016年3月30日、会員サイトやショッピングサイトなど複数のサービス間でユーザー情報を連携させ、これらにソーシャルIDを用いてSSO(シングルサインオン)できる仕組みを提供するログイン認証基盤サーバー「ThemiStruct Identity Platform」を発表した。

 認証サーバー機能をクラウド上で動作させることを想定しており、OSとソフトウエアを固めた仮想マシンイメージの形で提供する。第一弾として、AWS(アマゾンウェブサービス)上で動作するAWS版を3月30日から提供。今後、Azure版なども提供を予定する。

 ID管理機能やSSO機能などを提供する認証基盤サーバー製品である。Webサイト間のID連携の仕組みとしてOpenID Connectを、IDとアクセス権限の対応を一元管理してWebサイトに反映するアイデンティティ管理の仕組みとしてSCIM(System for Cross-domain Identity Management)を利用できる。IDはCSV(カンマ区切り)データで一括登録できる。

 オプションで利用できる機能は、Active Directory連携、多要素認証(ワンタイムパスワード、電子証明書、端末認証、FIDO認証)、認証連携(SAML連携、Shibboleth連携、ソーシャルネットワーク連携)など。

 標準で提供するサポートサービスは、障害時の問い合わせ、利用方法や設定方法の問い合わせ、セキュリティや不具合に対するパッチの適用、ソフトウエアのマイナーバージョンアップなど。

 オプションで提供するサポートサービスは、緊急時サポート(サポート時間の延長)、ソフトウエアのメジャーバージョンアップ、AWS利用料の請求代行、AWSの構築・運用サービスなど。

 ラインアップは、登録ユーザー数に応じて、SMALL(最大5000ユーザー)、MEDIUM(最大5万ユーザー)、LARGE(最大100万ユーザー)、の三つで構成する。価格(税別)は、年額360万円から。