米Amazon.comが1年前に始めた家庭向けサービスのマーケットプレース「Amazon Home Services」は、その注文件数が毎月2割のペースで増加しており、同事業は順調に拡大を続けているようだと、海外のメディアや通信社が現地時間2016年3月30日までに報じた。

 Amazon Home Servicesは、Amazon.comが2015年3月30日に米国で始めた家庭向けサービスを仲介するマーケットプレース。利用者は、テレビの壁掛け設置や、家具の組み立て、ハウスクリーニング、家の修繕やリフォーム、水道工事といったサービスをサイト上で見つけ、日時を予約して地域の専門業者からサービスを受けられる(Amazon.com、家庭向けサービス仲介をさらに11都市に拡大)。

 Amazon.comの広報担当者が米CNET英Reutersに語ったところによると、Amazon Home Servicesはサービス開始以来、毎月平均20%の割合で注文数が増えている。また、そのサービスの種類は当初の約700種から1200種に、あらかじめ価格が設定されたパッケージサービスの数は約200万から3600万に増えた。

 同サービスが1年前の開始時、ニューヨーク、ロサンジェルス、サンフランシスコ、シアトルの4都市で地域業者の紹介を行っていたが、現在は全米30都市に展開しており、ワシントンDC、アトランタ、ボストン、シカゴ、デトロイト、マイアミ、フィラデルフィアなどでも提供している。Amazon.comによると、このうち、 ニューヨーク、ロサンジェルス、ワシントンDCの3都市がとりわけ注文数が多いという。

 なおAmazon.comは同サービスの一環として、ビジネスサービスの仲介も行っている。ここでは、Web/ソフトウエア開発、IT/ネットワーキング関連サービス、コンテンツ制作/デザインサービス、3Dモデリング/3Dアニメーション制作などのサービスを仲介している。