イッツ・コミュニケーションズは2016年3月30日、防災情報や生活情報がテレビに自動でプッシュ配信されるテレビ自動お知らせサービスとして提供している「イッツコム テレビ・プッシュ」において、東京都渋谷区との情報連携すると発表した。具体的には、渋谷区の「防災行政無線」の中で特に緊急性の高い緊急放送の音声配信など渋谷区から発信される防災・災害情報の提供をテレビ・プッシュを通じて4月1日に始める。

 今回の渋谷区との情報連携により、渋谷区が発報する防災行政無線の緊急放送を、渋谷区内の家庭に設置されたテレビ・プッシュ専用端末(IPボックス)に内蔵するスピーカーやテレビから、音声でリアルタイム提供する。また、渋谷区が配信する「しぶや安全・安心メール」とも連携し、避難準備や避難勧告、避難指示などの避難情報のプッシュ配信も開始する。

 イッツコムはこれまでに川崎市や横浜市、世田谷区、大田区、目黒区の各自治体がメールなどで配信する防災・災害情報と連携し、テレビ・プッシュで配信する取り組みを進めてきた。今回のように「防災行政無線」を含む防災・災害情報で連携するのは今回が初めて。

 IPボックスやテレビのスピーカーから「緊急放送」の音声が聞こえるため、自宅内で窓を締めきった部屋やビルの谷間にある建物など、拡声スピーカーからの防災行政無線の音が聞こえづらい状況でも、その情報を声で入手できようになるる。また、防災行政無線戸別受信機に電波が届きにくい場所でも、テレビ・プッシュを通じて緊急放送が受信できるようになる。

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