ネットショップ運営支援を手掛けるBASEは2016年3月30日、新規店舗向けのドメインを全てHTTPSにすると発表した。同日に新設したドメインを含む10件が対象。スマートフォン利用者の増加に伴い、公衆無線LANからネットショップを利用する消費者が増えたとみて、安全性を高める。

 同社はネットショップ開設を希望する個人や事業者に対して、独自のドメインを提供している。HTTPSにする対象のドメイン数は10件で、「https://supersale.jp」「https://kawaiishop.jp」など新設の3件を含む。従来はHTTPだったものについても、新たにHTTPSにした。決済や個人情報入力などの画面は、以前からHTTPSだった。

 全ドメインをHTTPSにした理由は、主にスマホ利用者を対象にしたネットショップ利用時の安全性を高めるため。同社のネットショップ利用者は7割がスマホからアクセスしている。同社は暗号化を施していない無料の公衆無線LANを外出先で使う利用者が増えているとみており、安全対策が急務と判断した。

 会員であるネットショップが集客するためのSEO(検索エンジン最適化)でも効果があるとみている。米グーグルは昨年から、HTTPよりもHTTPSを優先して検索対象にして、検索結果の上位に表示する方針を打ち出している。