NECソリューションイノベータは2016年3月30日、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)を利用してシステム基盤を構築するサービス「クラウドインテグレーションサービス for AWS」を開始した。AWSを利用するためのコンサルティングからサーバー基盤の設計、構築までを支援する。

 価格(税別)は、40万円から。サーバー5台程度の最小クラスの規模なら、発注から構築まで半月ほどの期間、費用は100万円以下で対応できるという。販売目標は、今後1年間で50社。

 上流検討から構築までを支援する。コンサルティングでは、オンプレミスからAWSに移行するメリット/デメリットなど、AWS導入前に整理しておくべき事項を検討する。構築では、セキュリティソフトや運用管理ソフトを導入する。

 セキュリティソフトとして、ホスト型ファイアウォールソフト「Trend Micro Deep Security」(TMDS)や、Webアプリケーションファイアウォールソフト「InfoCage SiteShell」などを導入して設定する。運用管理機能として、監視ソフト「Zabbix」や、イベント駆動プログラム実行サービス「AWS Lambda」を使ったバックアップの仕組みを設定する。

 AWSの運用は、別途運用サービスを組み合わせて利用できる。同社は2015年7月から、AWSの再販サービス「スタンダードクラウドサービス for AWS」や、運用管理をセットにした上位の「マネージドクラウドサービス for AWS」などを提供している。

 スタンダードクラウドサービスは、AWSの環境をAWSと同額の料金で販売するサービスである。口座決済による請求書支払いができるほか、AWSの有償サポートと同等レベルのサポートを無償で提供する、としている。