米Facebookは、メッセージングアプリケーション「Messenger」に、店舗内決済機能を追加する計画だと、複数の米メディア(SlashGearAppleInsiderなど)が現地時間2016年3月28日に報じた。米The Information(全文閲覧には有料登録が必要)がMessengerに新機能のコードが埋め込まれているのを見つけたとして、最初に伝えたもの。

 The Informationは、Messenger内のソースコードを調べ、ユーザーが実店舗で商品を買う際にMessengerで支払いが行えるようにする機能を準備中であると分析したという。

 どのような仕組みが使われるかは不明だが、クレジットカードあるいはデビットカードと同アプリケーションをひも付けて、同アプリケーションがカード処理を認証するという手法が考えられる。これなら、悪質なハッキングのターゲットになりやすいPOSシステムを使う必要がなくなる。

 このほか、「秘密の会話」と呼ぶ新ツールが加わる可能性も見つけたが、情報はほとんどない。Facebook傘下のメッセージングアプリケーション「WhatsApp」が提供しているようなチャットの暗号化が想像される。

 さらに、カレンダーの同期、記事からの引用文の共有、特定の友達の更新情報をニュースフィード風に表示する機能を示唆するソースコードも発見したという。

 Messengerでは昨年、ユーザー間の送金機能をリリースしたが(関連記事:Facebook、「Messenger」アプリにユーザー間送金機能を追加)、同機能を正式提供する数カ月前に関連するソースコードが見つかっていたことから、店舗内決済機能などもいずれ正式発表される可能性が高いと米Engadgetは報じている。