NTTデータは2016年3月28日、米デルのITサービス部門を買収すると発表した。買収額は30億5500万ドル(約3500億円、1ドル113円換算)。新たに2万8000人が加わり、NTTデータの従業員は10万人を超える。

 契約締結日は2016年3月28日(米国時間)。株式譲渡実行日や事業譲受日は未定。NTTデータが買収するのは米デルが北米を中心に展開するITサービス事業と、デルのITサービス子会社3社である。買収事業における2016年1月期の売上高は28億2600万ドル(約3700億円)。

 デルはクラウドサービスやアプリケーション開発サービスを提供してきており、主要顧客にヘルスケアや製造、金融機関、政府機関などを抱える。子会社3社は米デルシステムズ、アイルランドのデルテクノロジー&ソリューションズ、シンガポールのデルサービシーズでそれぞれITアウトソーシングやBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)、アプリケーション開発を手掛ける。

 NTTデータは買収により北米地域の事業拡大を狙うとともに、クラウドやBPOのサービス強化を図る。NTTデータによる米デルのITサービス部門買収は複数メディアが報じていた(関連記事:NTTデータが4000億円で米デルから部門買収との報道)。

■変更履歴
記事公開時、NTTデータの海外従業員が10万人を超えるとしていましたが、正しくは全従業員です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2016/03/28 21:20]