米Google傘下の米Nest Labsは、同社の家庭用室温制御装置(サーモスタット)が米Amazon.comの音声認識サービス「Alexa」に対応したことを、提携企業を紹介するページで現地時間2016年3月26日に明らかにした。

 AlexaはAmazon.comの家庭用音声アシスタント端末「Amazon Echo」などに採用されているクラウドベースの音声認識サービス。Amazon.comはサードパーティーがハードウエアやソフトウエアとAlexaを連係させるためのAPIやソフトウエア開発キット(SDK)を公開している。今月半ばには、フィットネス用スマートウオッチを手がける米FitbitがAlexaへの対応を明らかにした(関連記事:FitbitがAlexaに対応、「Echo」が健康・運動データを音声で回答)。

 NestのAlexa対応により、「Nest Learning Thermostat」を家庭に導入しているユーザーは、AlexaベースのAmazon Echoや「Amazon Fire TV」「Echo Dot」「Amazon Tap」に音声で「Alexa、室温を65度(華氏)にして」「Alexa、あと2度下げて」などと話しかけるだけで、手軽に温度調整が行える。

 NestがAlexa対応を明らかにする2日ほど前、GoogleがAmazon Echoのような端末を開発していると、複数の米メディアが報じた。Nest Labsは当初、Googleの音声アシスタント端末開発プロジェクトに参加したいと申し出たが拒否され、同プロジェクトは現在Google単独で進められているという(関連記事:Google、「Amazon Echo」対抗の音声アシスタント端末開発か)。