東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)とアクトビラは2016年3月25日、新たな4K映像配信サービスの実現に向けて、地上デジタル放送からハイブリッドキャストを経由してのIPマルチキャストによる4K映像配信サービスの共同実験を今夏に実施すると発表した。

 今回の共同実験においてTOKYO MXとアクトビラは、二つの技術についての課題検討を行う。課題検討の対象とするのは、(1)2Kの地上デジタル放送からハイブリッドキャストを経由し、4KのIPマルチキャスト配信へシームレスに映像を切りかえるための技術、(2)地上デジタル放送および衛星デジタル放送の映像送出設備を改修することなく4K映像を配信するためのIPマルチキャスト配信技術――である。

 共同実験で使うIPマルチキャスト配信網には、NTT東日本のフレッツ・キャストを採用する。NTT東日本は、IPv6などに関する技術協力を行う。

 TOKYO MX とアクトビラは、現在運用中の放送・通信連携サービス向け映像配信プラットフォームの「アクトビラ・プラットフォーム」の進化に向け、スマートテレビメーカ各社および放送各社と密に連携して取り組む方針という。

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