図1●協業のスキーム
図1●協業のスキーム
(出所:会見における説明資料から、以下同じ)
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図2●モアテレビ・サービスの概要
図2●モアテレビ・サービスの概要
(出所:会見における説明資料から、以下同じ)
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図3●モアテレビ・サービスの特徴
図3●モアテレビ・サービスの特徴
(出所:会見における説明資料から、以下同じ)
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図4●モアテレビ・サービスの想定利用シーン
図4●モアテレビ・サービスの想定利用シーン
(出所:会見における説明資料から、以下同じ)
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図5●提供価格など
図5●提供価格など
(出所:会見における説明資料から、以下同じ)
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図6●2者の役割り
図6●2者の役割り
(出所:会見における説明資料から、以下同じ)
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図7●今後の展開に向けたNTT西日本の役割り
図7●今後の展開に向けたNTT西日本の役割り
(出所:会見における説明資料から、以下同じ)
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図7●今後の展開に向けたNTT西日本の役割り
(出所:会見における説明資料から、以下同じ)

 一般社団法人のマルチスクリーン放送協議会(マル協、在阪民放5社が2013年7月に設立した団体)とNTT西日本は2016年3月23日、家庭内における楽しいテレビライフの実現に向けた協業を発表した。具体的には、「モアテレビ」の仕組みを推進していく (図1)。

 モアテレビとは、まず放送受信端末「DXメディアコンセント(製造・販売元はDXアンテナ)で地上放送を受信して、無線LAN経由で放送信号(TS:トランスポートストリーム)をスマホやタブレットに転送する。利用者は「モアテレビ」アプリをあらかじめスマホなどにダウンロードしておけば、家庭内の無線LAN環境下で、地上デジタル放送をスマートフォンやタブレットで視聴できるという仕組みである (図2)。部屋のテレビアンテナ端子またはホームゲートウエイの同軸ケーブル端子にDXメディアコンセントを挿し込めば、テレビを所有していなくても、リアルタイムで放送番組をスマホなどで視聴できるようになる。

 この結果、手持ちのスマホをテレビとして使えるほか、寝室やキッチン、お風呂など家中のどこででも地上デジタル放送が楽しめるようになる (図3)。放送波をTSのまま転送するため、高画質を維持したまま再生できる。遅延時間も1秒から2秒程度にとどまる。テレビは所有しないが話題の番組を観たい、お風呂テレビを実現したいなど様々な利用シーンを想定する (図4)。

 DXメディアコンンセントの価格は8980円。まずはNTT西日本の情報機器・情報通信関連商品ショッピングサイト「West-V」で販売する。販路は今後拡大する。miniB-CASカードが付属する。モアテレビアプリは無料で提供する(図5)。利用可能エリアは全国である。

 スマートフォンやタブレットで地上デジタル放送の視聴を実現する「モアテレビ」アプリの提供をマル協が2016年3月30日に開始する。協業における両者の役割は、マル協は「モアテレビ」アプリを活用したテレビの新しい楽しみ方やサービスを企画立案する (図6)。NTT西日本は、これまで培ったIT技術とノウハウを活用して、マル協が企画する各種アイデアの実現に向けて、専門的見地からのアドバイスやITソリューションを提供する (図7)。

 マル協は、スマートフォンやタブレットを利用する放送番組の新しい視聴スタイルの提案を行うマルチスクリーン型放送研究会(マル研、2011年12月設立)の提案を実現するため、マル研の中核を担う在阪民放5社が設立した一般社団法人である。マル研(93社が参加)には全国63社のテレビ局が参加している。

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