米Googleは現地時間2016年3月23日、クラウドサービスの新製品として、機械学習プラットフォーム「Cloud Machine Learning」を発表した。同社の様々なサービスを支えているのと同じディープラーニング(深層学習)機能を開発者に提供するとしている。

 Cloud Machine Learningにより、科学者や開発者は「Google Now」「Google Photos」「Google Search」などに使われている技術にアクセスできる。オープンソースの機械学習ライブラリー「TensorFlow」を使用して、高度な機械学習モデルを短時間で展開できる。

 Cloud Machine Learningは多数のフォーマットのデータを処理し、Googleの各種クラウドサービスと統合されているため、開発者は、自社の訓練データを用いて、手軽に予測的分析モデルを構築できるという。

 あるいは、Googleが訓練済みの機械学習モデルを利用することも可能。訓練済み機械学習モデルには、既存の「Translate API」(翻訳)や「Cloud Vision AP」(画像認識)のほか、新たな「Cloud Speech API」(音声認識)も含まれる。Cloud Speech APIは80以上の言語をサポートし、騒音が多い環境や、早い口調にも対応する。

 Googleはそのほか、ビッグデータサービス「BigQuery」の機能強化やデータ分析ツール「Data Studio 360」の招待制ベータ提供の開始なども明らかにした。

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