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 米Appleは現地時間2016年3月21日、9.7型の「iPad Pro」タブレット端末を発表した。昨年11月に発売した12.9型iPad Proの小型モデルとなる。米国、カナダ、日本、中国などで3月24日に注文の受付を開始し、3月31日に発売する。

 小型iPad Proは筐体サイズが240×169.5×6.1mmで「iPad Air 2」と同じだが、12.9型iPad Proで採用している64ビット「A9X」プロセッサを内蔵し、4基のスピーカーを備える。

 9.7インチ「Retina」ディスプレイ(解像度は2048×1536ドット)は、自動的に色調整して自然な色合いを再現する「True Tone」技術を実装する。

 カメラ機能は12.9版より向上し、1200万画素の「iSight」カメラ、500万画素の「FaceTime HD」カメラを備える。iSightカメラは環境や被写体に応じて発光を自動調整するTrue Toneフラッシュ、オートフォーカスを高速化する「Focus Pixels」技術を組み込んだ。

 次期OS「iOS 9.3」を採用し、地域の時間帯を認識して夜は目に優しい暖色系に画面を自動調整する「Night Shift」モードを提供する。

 ストレージ容量は32Gバイト、128Gバイト、256Gバイトから選べる。カラーはシルバー、スペースグレイ、ゴールドに、ローズゴールドが加わる。米国における希望小売価格はWi-Fi専用32Gバイトモデルが599ドル(日本では税別6万6800円)、LTE対応では729ドル(日本では税別8万2800円)となる。LTE対応の256Gバイトモデルは1029ドル(日本では税別11万8800円)。

 4月初めにはオーストリア、フィンランド、インド、ロシア、UAEなど50近い国および地域に拡大する。なお、中国をはじめ一部の国ではWi-Fi専用モデルのみ販売する。

 12.9型iPad Proと共通のスタイラスペン「Apple Pencil」、9.7型向けのキーボード一体型カバー「Smart Keyboard」も別売で用意する。米国での希望小売価格はそれぞれ99ドル(日本では税別1万1800円)と149ドル(日本では税別1万6800円)。

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