情報処理推進機構(IPA)は2016年3月16日、4月17日に実施する春期の情報処理技術者試験の応募者数を公表した。新設した「情報セキュリティマネジメント試験」の応募者数は2万人を超えた。IPAは「想定以上の申込数だった」と話す。

 情報セキュリティマネジメント試験は、内部不正やサイバー攻撃が相次ぐ中、技術だけでなく人の対策が不可欠になってきたことに応えるため、ユーザー企業の利用部門に勤務するセキュリティ担当者向けに新設したもの(関連記事:防げ情報漏洩、利用部門のセキュリティ担当者向け試験が来春登場)。受験応募者は2万2903人で「初回から多くの申し込みがあった」(IPA)。

 応募者の勤務先はIT系以外の業種が4割超。「ユーザー企業向けという目標にはひとまず届いた。春と秋に実施するため、秋期はさらにユーザー企業の応募が増えるよう周知していきたい」とIPAは話す。

 セキュリティ技術者向けの既存試験で春秋2回実施する「情報セキュリティスペシャリスト試験」の応募者は前回比1.6%増の2万7339人。2014年秋期の試験以降、4期連続で応募者が増加している。

 セキュリティ意識が高まる中、セキュリティ系試験の応募者は増加した。一方、他の試験の応募者は前回比で1~6.8%減っている。