米Facebook傘下の写真共有サービスInstagramは現地時間2016年3月15日、フィード画面における投稿コンテンツの表示順序に変更を加えると発表した。これまでは最新の投稿が常にトップに表示される逆時系列順だったが、今後はユーザーの興味や、ユーザーと投稿者の関係、投稿のタイミングなどを考慮して表示順序を決定するという。

 Instagramによると、この変更は時間をかけて行い、適切なものにする。その間はユーザーからのフィードバックを参考にするという。ユーザーが新たなフィード画面を体験するのは数カ月以内だと同社は説明している。

 Instagramの共同創業者で、最高経営責任者(CEO)のKevin Systrom氏は米New York Timesのインタビューに応じ、「ユーザーは平均してフィード画面に表示される投稿の約70%を見逃している。今回の変更は、ユーザーが目にする30%の投稿を可能な限り最高のものにすることが目的」(同氏)と述べている。

 米TechCrunchによると、この変更により、例えば前日の夜に友達が投稿したコンテンツであっても、朝Instagramアプリを開いた際、それがトップに表示されるようになる。これは基本的にFacebookのフィード表示と同じであり、最近米Twitterも同様の仕組みを採用したとTechCrunchは伝えている。

 TechCrunchによると、この方法のメリットは、自分の好みのコンテンツが容易に見つけられ、絶えずInstagramをチェックする必要がなくなること。とりわけ海外の友達の場合は自分が寝ている間に投稿することが多いため、コンテンツを見逃すことがあったという。その一方で今後はリアルタイム性が薄れるため、企業にとってはマーケティングチャネルとしてのInstagramの有用性が薄れる可能性があるとTechCrunchは指摘している。

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