サイボウズスタートアップスは2016年3月15日、Webアプリケーションをサイボウズのクラウド上で開発して運営できるPaaS「kintone」を強化し、kintone上で電子帳票にタイムスタンプを付与できる「タイムスタンプ for kintone」()を提供開始した。領収書などをスキャナーで読み取って電子化して保存する用途に利用できる。

図●タイムスタンプ for kintoneの概要
図●タイムスタンプ for kintoneの概要
(出所:サイボウズスタートアップス)
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 タイムスタンプ for kintoneを使うと、特別な操作をすることなく、kintoneアプリ内で領収書や請求書、納品書などの書類にタイムスタンプを付けられる。書類をスキャナーで読み取ってPDF化して保存し、kintoneアプリに添付ファイルとして登録すると、あらかじめ設定しておいたステータスになると自動的にタイムスタンプが付く。タイムスタンプ漏れを自動でチェックする機能も備える。

 背景には、規制緩和によって2016年1月から帳票の電子的保存が簡単になったという状況がある。平成27年度税制改正により、タイムスタンプを付与するだけで電子保存が可能となった。タイムスタンプサービスには、セイコーソリューションズの「eviDaemon」を使っている。タイムスタンプの有効期限は10年で、国税関係書類の保存要件に適合する。

 社内調査や国税調査などに対応できるように、対象期間を指定してタイムスタンプ付きのファイルを一括出力する機能も備える。

 価格(税別)は、kintoneがスタンダードコースで1ユーザー当たり月額1500円。タイムスタンプ for kintoneは、付与できるタイムスタンプの回数に応じて2種類のライセンスがある。毎月100回まで付与できる「ライトコース」は月額9000円、毎月5000回まで付与できる「スタンダードコース」は月額1万5000円。