米Googleは現地時間2016年3月14日、最長10分間の体験版ゲームなど、ゲーム開発者向け広告サービスの拡充について発表した。

 同社は昨年12月に、モバイルユーザーがゲームアプリケーションをダウンロードする前に60秒間ゲームを試せる広告「Trial Run Ads」をリリースしたが、これの拡張版となる「Search Trial Run Ads」を数週間以内に提供する。

 Search Trial Run Adsは、Wi-Fi接続しているスマートフォンを使って、Google検索でゲームを検索したユーザーに対して検索結果に表示されるゲーム広告。ユーザーは広告内の「Try Now」ボタンをクリックすると、ゲームアプリケーションをインストールすることなく、体験版を最大10分間試すことができる。ゲームを気に入った場合は、すぐにフルバージョンのダウンロードに移行できる。

 またGoogleは、縦向きのビデオ広告「Portrait Video Ads」を数週間以内に導入する。ほとんどのビデオは横向きで作成されるが、Googleの広告ネットワークから配信されるビデオ広告の80%以上は端末を縦方向に持った状態で視聴されているという。ゲーム開発者は、ユーザーにとってフルスクリーンで見やすいPortrait Video Adsを配信することで、クリックスルー率やコンバージョン率を向上できるとしている。

 そのほか、30分以上ゲームで遊ぶユーザーや、「Google Play Games」アプリに統合されたゲームを過去30日以内に使用したユーザーを広告表示対象に設定するオプションを、ゲーム開発者に提供する。

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