米Amazon.comが自撮りで決済を実行する仕組みに関する特許を出願中だと、複数の米メディアが報じている。米特許商標局(USPTO)が開示した情報に米IT系メディアサイト「Re/code」が最初に気づき、現地時間2016年3月14日に報じた。

 USPTOの特許データベースによると、出願中の特許のタイトルは「IMAGE ANALYSIS FOR USER AUTHENTICATION」で、Amazon.com傘下のAmazon Technologiesが2015年10月19日に出願手続きを行った。

 写真やビデオで端末のユーザー認証を行うための同社の別の特許(米国特許番号「9202105」、タイトル「Image analysis for user authentication」)に関連するもので、ユーザーにコンピュータやモバイル端末のカメラに向かって「まばたきする」「笑う」といったしぐさや身ぶりをさせて個人認証を行う。顔認識や画像解析などの技術により、写真などではなく生きているユーザー本人であることを確認する。これにより、決済などのトランザクションを実行できる。

 米メディアの報道(FortuneGizmodo)によると、米MasterCardが、同様の顔認識技術をオンライン決済のユーザー認証に利用するテストを昨年開始している。