ネットワンシステムズは2016年3月14日、米シスコシステムズのネットワーク機器の設定情報とログ情報を収集して管理するクラウド型のサービス「DIMS(Device Information Management Service)」()を発表した。同社の保守サービスと連携することによって、障害時の復旧時間を大幅に短縮できるとしている。4月1日から提供する。契約期間は年単位で、価格(税別)は月額10万円。売上目標は3年間で4億円。

図●DIMSのサービスイメージ
図●DIMSのサービスイメージ
(出所:ネットワンシステムズ)
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 DIMSは、ユーザー企業側に専用の情報収集サーバーを設置して情報を収集する。情報収集サーバーは、監視対象のネットワーク機器から設定(コンフィグ)を1日1回、稼働ログをSyslog経由で収集し、これをまとめて日次でネットワンシステムズのデータセンターにアップロードする。収集・蓄積したデータはWebポータル画面を介して参照できる。

 スケジュールに合わせた情報収集とは別に、任意のタイミングで最新情報を収集できる。ネットワンシステムズ側からは、情報収集サーバーのメールアドレスあてにメールを送信することによって、メールの受信をトリガーに最新のデータをクラウドに転送できる。一方、ユーザー企業側からは、情報収集サーバーにWebブラウザーでアクセスしてボタンをクリックすることによって、データをクラウドに転送できる。

 ネットワーク機器に障害が発生した際などには、ユーザー企業から連絡を受けたネットワンシステムズの遠隔監視運用サービス担当者が、メール送信を介して最新情報を収集し、過去に収集済みの情報と合わせて原因を究明する。障害復旧時には、保存済みの設定(コンフィグ)を機器に反映することによって、素早く復活させられる。

 DIMSのサービス開始時に管理できるネットワーク機器は米シスコシステムズ製品(スイッチ、ルーター、ファイアウォール、無線LAN製品など)に限られる。今後、他社製のネットワーク機器やサーバー/ストレージなども管理できるようにする予定である。