米Microsoftは現地時間2016年3月11日、米Evernoteのノート作成アプリケーションからMicrosoftの「OneNote」に移行するためのツール「OneNote Importer」(プレビュー版)を公開した。

 OneNote Importerにより、Evernoteに保存しているコンテンツを手軽にOneNoteに取り込める。当初はWindows向け(Windows 7以降に対応)のみだが、数カ月以内にMac向けにも提供する。

 OneNoteとEvernoteは共通点が多いが、OneNoteでは自由形式のキャンバスで手描き文字や画像、テキストなどを好きなように配置できるほか、オフラインでのアクセス、無制限のメモ作成などが「Evernoteより優れている」とMicrosoftは説明している。また、WindowsパソコンやMac、iOSおよびAndroid端末で無料利用できることを強調している。

 OneNoteに読み込まれたEvernoteのノートは、すべての所有デバイスで同期される。読み込みの際、「Evernote for Windows」がインストールされていれば、より迅速にインポートを実行できるという。

 米メディアの報道(PCWorld)によると、Evernoteのノートブック1200件を読み込むのに約15分かかった。また、50Mバイトの音声メディアなど、一部の大きな添付ファイルはインポートできなかった。

[発表資料へ]