毎日放送(MBS)は2016年3月11日、京都・奈良の寺院などを会場に毎年開催、放送している「音舞台」の4K版(30分番組)を制作したと発表した。番組名は「泉涌寺音舞台~西本智実が振り、井上八千代が舞う」で、HDR(High Dynamic Range)仕様で編集・制作した。

 この番組は、次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)の検証用コンテンツに採用され、3月12日、19日、21日に4K試験放送「Channel 4K」で放送される。

 番組は去年秋に収録され、MBS地上波とBS-TBSで放送された「泉涌寺音舞台」のうち、2015年に人間国宝となった京舞井上流五世家元の井上八千代氏がクラシックの楽曲に挑戦、「ボレロ」を舞った舞台を中心に再構成した。全編を4Kで撮影し、暗いところも明るいところも忠実に色を再現するHDR仕様で編集、制作した。

 MBSではこれまで、「紅の東福寺」(Channel 4Kで放送、2015年)や、昨年、大日本印刷、京都市と共同で開催した「日本文化“伝統と革新”の伝承 4Kプレゼンテーションライブ『京都知新 kyotochishin』」などで4K映像を制作、公開している。HDR仕様での制作は今回が初めて。