米Appleが現地時間2016年3月21日に製品発表イベントを開催する。複数の米メディア（Wall Street Journal、PCMag、The Vergeなど）がイベント招待状の送付を報じているほか、AppleのWebサイトに専用ページが開設されている。

　会場は米カリフォルニア州クパチーノにあるApple本社で、開始は太平洋夏時間10時（日本時間3月22日午前2時）。翌日には、「iPhone」ロック解除命令を巡る法廷審問が行われる（関連記事：Appleの「iPhone」ロック解除拒否問題、業界から多数の支持意見書）。

　招待状には、同社のロゴマーク（リンゴのマーク）の一部をもとにしたデザインが施され、「Let us loop you in」の文字が掲載されている。本社の住所「1 Infinite Loop」にひっかけた言葉とも考えられる。Appleは新キャンパスを建設中で、現在の本社で製品発表イベントが開催されるのは最後になる可能性がある（米AppleInsider）。

　同イベントは当初、3月15日開催との噂があったが、その後、3月第4週になる見通しだと報じられた（関連記事：Appleの新製品イベントは3月21日の週に開催か？）。

　イベントでは、新しい4インチディスプレイのiPhoneが発表されると見られている。これまでの噂では、「A9」プロセッサを搭載し、モバイル決済「Apple Pay」をサポートする。強化したカメラを備え、「Live Photos」に対応する。名称は「iPhone SE」になるとの予想が伝えられている。当初は「iPhone 5s」の強化版との意味で「5se」と考えられていた。

　また、9.7インチ型「iPad」の新モデルの登場も期待されている。「iPad Air 2」の後継機ではなく、12.9インチディスプレイを備えた「iPad Pro」の小型モデルという位置づけになる見通し。現行のiPad Proと同様に、「A9X」プロセッサ、新たなコネクター「Smart Connector」、4基のスピーカーが搭載されるとの情報がある（関連記事：Appleが発表するのは9.7インチ版iPad Proか、Apple Pencilにも対応との報道）。

　そのほか、「Apple Watch」の新しいバンドやウオッチフェイス（文字盤）なども発表される可能性がある。

　同イベントは、iOS 7.0以降およびOS X 10.8.5以降の「Safari」ブラウザー向けにライブストリーミング公開する。Windows 10の「Edge」ブラウザーからも視聴できる。