インターコムは2016年3月9日、中規模(2~8回線)向けのFAXサーバーソフトの新製品「まいと~く Center Hybrid」()を発表した。3月25日に販売開始する。今回、FAXサーバーをAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)のようなIaaSクラウドで動作させられるHybrid(ハイブリッド)型とした。

図●まいと~く Center Hybridのシステム構成図
図●まいと~く Center Hybridのシステム構成図
(出所:インターコム)
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 業務アプリケーションとファクス送受信を連携できる。出力した帳票を自動でファクス送信したり、ファクスで受信した帳票を自動で処理するシステムを構築できる。業務ソフトとの連携方法には、API連携(Web APIおよび.NETコンポーネント)、CSVファイル連携(業務ソフトが出力したCSVファイルを解析してファクス送信)、受信ファクスのPDF/TIFFファイル化(指定のフォルダーに保存して業務ソフトにファイルを渡す)、メール連携(添付したPDFやWordファイルの内容をファクス送信)、などがある。

 まいと~く Center Hybridは、大規模(4~72回線)向けのFAXサーバーソフト「まいと~く Center」(2014年12月発売)のアーキテクチャーを引き継ぐ、中規模向けのFAXサーバーソフト。

 Hybrid(ハイブリッド)型とするために、シリアル接続のFAXモデムをTCP/IP経由でFAXサーバーに接続するアダプターハードウエア「SDU」(シリアルデバイスユニット)を用意した。これを使うことで、FAXモデムを本社や遠隔拠点などのオンプレミス環境に設置しつつ、FAXサーバーをIaaSクラウドで動作させられるようになった。FAXモデムは、FAXサーバー1台当たり2台まで設置できる。

 動作確認済みのIaaSクラウドは、2016年3月9日現在ではAWSのみ。今後、Microsoft AzureとIBM SoftLayerでの動作を保証する予定。

 価格(税別)の例は、シリアル(RS-232)ポートを4個備えたSDU×1台、シリアル接続のFAXモデム2台が付属する「まいと~く Center Hybrid/SDU2回線版」の場合、1年保守付きパックが63万5000円、5年保守付きパックが97万6000円。