米国半導体工業会(SIA)が現地時間2016年3月3日に発表した半導体市場調査によると、2016年1月の世界半導体売上高(3カ月移動平均、以下同様)は269億ドルとなり、前月に比べ2.7%減少、前年同月に比べ5.8%減少した。同月の売上高は世界のほぼすべての地域で減少したが、とりわけ米大陸は前月比5.9%減、前年同月比16.9%減と落ち込みが激しかった。

 SIAのJohn Neuffer会長は、「2016年1月はほぼすべての地域、ほぼすべての製品分野で減少した。需要低迷とマクロ経済に対する長引く逆風が主な要因だ」と述べている。

 世界半導体市場の年間売上高は、2014年に前年比9.9%増の3358億ドルとなり、過去最高を記録したのち、2015年はほぼ横ばいの3352億ドルで推移した。Neuffer会長は「半導体市場にはまだ課題があるが、2016年は緩やかな成長が期待できる」と述べている。

 2016年1月の売上高を地域別に見ると、米大陸が54億1000万ドル(前月比5.9%減、前年同月比16.9%減)。中国は84億1000万ドル(前月比0.4%減、前年同月比4.3%増)。欧州は27億2000万ドル(前月比1.7%減、前年同月比7.7%減)、日本は24億8000万ドル(前月比3.3%減、前年同月比5.1%減)となった。アジア太平洋地域とその他の地域は78億5000万ドル(前月比2.8%減、前年同月比6.5%減)だった。

 製品分野別の売上高もほぼすべての主要分野で減少したが、マイクロプロセッサは前年同期比2.1%増と、堅調に伸びた。

[発表資料(2016年1月)] [地域別売上高(2016年1月)] [発表資料(2015年)]