朝日放送(ABC)は2016年3月4日、同日開催の取締役会において、子会社の設立および会社分割により、ABCの放送関連事業のうち「アニメ事業」「海外事業」「ライセンス・物販事業」の3事業を中間持ち株会社によって管理、運営する体制に移行する事業再編を行うことを決議したと発表した。

 具体的には、「ABCアニメーション」「ABCインターナショナル」「ABCライツビジネス」という独立した三つの事業会社を設立する。さらに、この三つの事業会社をマネジメントし、その成長をバックアップする中間持ち株会社として「ABCフロンティアホールディングス」を設立する。3事業会社の管理業務を一括して代行するとともに、共通のビジネス資源である「ライセンス(著作権)」の処理、配分支払い業務なども一括代行する。

 4月5日付で3事業会社および中間持ち株会社を、ABCの100%子会社として設立する。7月1日付で、ABCは4社の増資を引き受け、ABCの各事業を3事業会社にそれぞれ会社分割する。さらに3事業に関わる経営管理事業を、中間持ち株会社に承継させる会社分割を行う。

 今回の事業再編は、対象とする3事業について、それぞれベストな成長戦略を描き、強い成長エンジンを確保することを目的に実施する。

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