日立ソリューションズは2016年3月3日、SDN(ソフトウエアデファインドネットワーク)を活用してネットワークの運用を効率化するSIサービス「SDNネットワーク運用効率化ソリューション」()を発表した。4日から提供を始める。SDNの導入・構築からシステム移行、保守までをワンストップで提供する。価格(税別)は200万円から。売上目標は、関連サービスを含めて2020年までに年間100億円。

図●SDNネットワーク運用効率化ソリューションの概要
図●SDNネットワーク運用効率化ソリューションの概要
(出所:日立ソリューションズ)
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 SDNコントローラーソフトには、オープンソースの「OpenDaylight」を使う。この上で、OpenDaylightを独自に拡張し、ネットワーク機器をCLI(コマンドラインインタフェース)で制御する機能と、運用管理ソフトの「JP1」にイベントログを送信する機能を追加した。これにより、SDNに対応していない機器を含めてネットワーク環境全体を一元的に管理できるとしている。

 CLIの機能は、SDNコントローラーのOpenDaylightに標準対応していないスイッチ機器をOpenDaylightから制御するために追加した。ネットワーク機器にリモートログインしてコマンドを実行する形になる。CLIコマンドの例として日立ソリューションズでは、米シスコシステムズ、アラクサラネットワークス、日立金属(APRESIA)などを制御するためのテンプレートを提供する。

 制御したいスイッチ機器のCLIコマンドをあらかじめ登録しておけば、任意のスイッチ機器をOpenDaylightで制御できる。また、コマンド体系が異なるネットワーク機器に対して共通のコマンド表記で制御を可能にする上位層のユーザーインタフェースも提供する。これにより、ネットワーク機器ごとに異なるCLI操作を覚える必要がなくなる。