(出所:Google)
(出所:Google)
[画像のクリックで拡大表示]

 米Googleは現地時間2016年3月2日、新たなモバイル決済アプリケーション「Hands Free」のテストを開始したと発表した。モバイル端末を取り出す必要なくハンズフリーで支払いが行えるとしている。

 テストは米カリフォルニア州サウスベイ地区で実施する。招待制で参加者を募り、米McDonald’s、米Papa John’sを含む限られたファストフード店などを対象とする。

 Hands FreeアプリケーションはAndroidとiOS端末に対応する。Bluetooth LEやWi-Fi、位置サービスなど端末の各種センサーを使用してユーザーが対応店舗の近くにいることを確認する。ユーザーは支払いの際にレジで「Googleで払います」と告げ、店員に名前のイニシャルを伝えると、店員はユーザーがHands Freeのプロフィールに設定してある写真で本人確認を行う。

 一部の店舗では、より迅速に決済を実行するために、顔認識による本人確認の早期実験も行う。店内に設置されたカメラを使い、自動でプロフィール写真と照合する。撮影した画像はすぐに削除され、Googleのサーバーに保存されることはない。

 Googleは、Hands Freeがまだ早期段階の実験であることを強調している。「Android Pay」とは連係せず、別のサービスとして提供する。なおHands Freeのテスト参加者には、最初の支払い時に5ドルの割引き特典が付く。

 こうしたハンズフリーの決済機能はGoogleが初めてではない。米Squareは2011年に同様の決済機能を導入したが、その後提供を取りやめた。そのほか、米PayPalが「Beacon」を利用した同様の仕組みを2013年に始めている(米Fortuneの報道)。

[発表資料へ]