写真●「BL-01」の企業向け開発キット
写真●「BL-01」の企業向け開発キット
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 ビッグローブ(BIGLOBE)は2016年3月2日、各種センサーを搭載しデータ通信が可能な小型Android端末「BL-01」の企業向け開発キットを同日から提供開始したと発表した。価格は、本体および充電・PC接続用クレードルが付属して3万5000円(税別、通信料別)。

 タッチパネル付き1.6型220×176ドット液晶を搭載した小型端末。無線LANやBluetooth 4.0、GPS、3軸加速度センサー、マイクとスピーカーを内蔵する。通信規格は3G(2.1GHz)に対応。IPX5とIPX7相当の防水機能と防じん機能を備える。リチウムイオン電池を内蔵し、連続待受時間は約3日。本体寸法は高さ41.0×幅47.0×厚さ15.6mm、重さは約36g。

 プラットフォームは、Android 4.4.2 Kitkatを採用。グーグルの標準SDKに対応しており、一般的なAndroidアプリ開発環境があれば、自由にアプリを作成できる。これまで小型Android端末の場合、専用の開発ツールが必要となる場合が多かった。

 同社では、単独でスマートフォンやウエアラブル端末として利用できるほか、GPSや加速度センサーを活用して道路の路面状況把握、ビーコンと組み合わせて子供の見守りや医療機器などのモノの管理、各種センサーからの情報をクラウドにアップロードするためのIoTゲートウェイ端末など、幅広い分野で活用できると説明している。

 第1弾として、福島県会津若松市の「路面情報等のオープンデータ活用実証実験」に採用された。会津若松市の道路パトロール車を含む公用車や民間バスなど10台にBL-01を設置し、走行中に道路の舗装状況を加速度センサーで検知する。GPS情報を含めた走行データが自動的にサーバーに蓄積し、地図データと組み合わせて舗装道路の異常箇所を可視化する。

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