米IDCが現地時間2016年3月1日に公表した、ウエアラブル機器の消費者意識調査リポートによると、ウエアラブル機器の購入意向者には、テクノロジー製品に慣れ親しみ、ソーシャルメディアを頻繁に利用し、服装など身に着けるものに関心が高い、という傾向があるという。

 同社が、米国のウエアラブル機器購入意向者(今後半年以内に購入を考えている人)1500人を対象に調査したところ、これらの人々のうち76%が朝一番にスマートフォンをチェックするなど、テクノロジー製品を日々の生活で使いこなしている人が多いことが分かった。

 また87%がFacebookを利用しており、54%がFOMO(fear of missing out)と言われる、ソーシャルメディアを頻繁に利用しないと不安に襲われる気持を理解できるとしている。このほか81%が自分の身なりを意識しており、77%が衣服の着こなしは自分にとって重要と考えるなど、ファッションに敏感な人が多いという。

 IDCはこうした消費者層が今後のウエアラブル機器の普及をけん引していくと見ている。これらの人々は「ウエアラブル技術はわくわくする」(74%の回答)、「ウエアラブルはテクノロジー業界の次の大型商品」(同71%)と答えるなど、ウエアラブルに対して楽観的な考えを持っているという。

 IDCはこのリポートで、ウエアラブル機器購入意向者の好みのブランドは機器の種類によって異なるとも報告している。それによると、スマートウオッチではAppleの人気が52%と最も高く、これにSamsungの27%が次いだ。フィットネストラッカーは、Fitbit(37%)、Nike(19%)、Garmin(7%)の順。

 またアイウエア/ヘッドマウントディスプレーの分野では、Googleの36%がトップで、これにSamsungの18%、Microsoftの13%と続いた。このほかスポーツウエアに取り付けるウエアラブル機器は、Nike(40%)、Adidas(13%)、New Balance(12%)の順となった。

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