米Amazon.comは現地時間2016年2月29日、消耗品を自動注文するサービス「Dash Replenishment Service(DRS)」に、ドイツBritaのポット型浄水器が対応したと発表した。この製品の名称は「Infinity」と言い、すでにAmazon.comのWebサイトで44.99ドルの価格で販売している。

 InfinityはWi-Fi(無線LAN)機能やフィルターを通る水の量を計測する装置を備えており、交換時期が近づくとフィルターカートリッジをAmazon.comに自動注文する。利用者は、BritaのWebサイトで浄水器を登録したのち、家庭のWi-Fに接続し、DRSに登録するとサービスを利用できるようになる。

 DRSは、Amazon.comへの商品再注文を自動で実行する仕組みで、今年1月に正式に提供を開始した。DRSに対応した機器は、消耗品の残量や使用期限を感知するセンサーなどを組み込んでおり、補充時期や交換時期が近づくとAmazon.comに自動注文する。すでにブラザー工業のプリンターや米General Electric(GE)の洗濯機などがこのサービスに対応している。先ごろは韓国Samsung Electronicsの米国法人Samsung Electronics Americaが、Samsung製プリンターの一部モデルでDRSが利用可能になったと発表した(関連記事:Samsung、一部プリンターにAmazon.comの自動注文サービスを統合消耗品の自動注文が可能に、Amazon.comが「DRS」サービスを開始)。

 BritaのInfinityの容量は約1.8リットル。1つのフィルターカートリッジに付き約150リットルの水をろ過でき、交換時期の目安は約2カ月という。交換時期が近づくと、Amazon.comに5.99ドルのカートリッジを自動注文し、利用者に電子メールで通知する。

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