画面●Oracle Enterprise Performance Reporting Cloud Serviceのイメージ
画面●Oracle Enterprise Performance Reporting Cloud Serviceのイメージ
(出所:米オラクル)
[画像のクリックで拡大表示]

 日本オラクルは2016年2月29日、投資家などに開示する経営管理レポートの作成を支援するクラウドサービス「Oracle Enterprise Performance Reporting Cloud Service」(画面)を提供開始すると発表した。これまで表計算ソフトを用いて手動で作成していた報告書を、承認プロセスの可視化やバージョン管理などによって効率化する。

 法定開示書類、統合報告書、CSR(企業の社会的責任)レポートといった開示報告書を効率よく作成するためのクラウドサービスである。文章作成ソフトや資料作成ソフトと同様の操作性を維持しながら、データの一元化、作業履歴の管理、適切な権限付与、といった機能を実現する。

 財務情報だけでなく、概況報告などの記述も含めた報告書類を作成し、これらを一元的に管理できる。報告書の作成に複数の部門が関わる場合に合わせ、部門をまたがったプロセスの可視化や承認、進ちょくの確認や作業履歴の管理、書類のバージョン管理といった機能も提供する。

 背景には、開示報告書の作成が属人的で煩雑な作業となっている、という状況がある。企業は、報告書の作成に当たり、ERP(統合業務)システムや人事管理システムなどから財務データなどを収集し、これに概況報告などの定性情報に関する記述を加えている。現状では、情報の収集と集計を表計算ソフトによる手作業で行っており、効率が悪いという。

 価格(税別)は、1ユーザー当たり月額1万4400円で、最小契約数は10ユーザー。