富士通は2016年2月29日、インターネットを通して大学レベルの講義を世界中に無料もしくは安価に提供するサービス「Fisdom」(フィズダム、)を開設し、運用を開始した。オンラインで受講できる講義の第一弾として、金沢大学による「自然と共生する生き方:日本と世界の里山・里海」を2016年3月24日に開講する。受講料は無料。

図●Fisdomの概要
図●Fisdomの概要
(出所:富士通)
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 Fisdomで配信するオンライン講義は、一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)が大規模公開オンライン講座(MOOC)として公認したもの。JMOOCが公認したオンライン講座は、2014年4月の開講以来45大学が講座を提供し19万人が受講しているという。

 Fisdomでは、オンライン講座を管理・配信するソフトを動作させるIaaS基盤として、富士通のクラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」(K5)を利用する。富士通はFisdomを「サイバー攻撃や個人情報の漏洩といった脅威を気にせずに安心して学習できる安全なMOOC環境」として安全性をアピールしている。