阪急阪神ホールディングスグループのケーブルテレビ会社であるベイ・コミュニケーションズ(ベイコム、主なサービスエリアは大阪市西部、尼崎市、伊丹市、西宮市)は2016年2月26日、地域BWAの新方式に基づく無線インターネット接続サービス「Baycom LTE」サービスを3月1日に開始すると発表した。

 ベイコムでは、2010年から従来のWiMAX方式を採用して、「Baycom WiMAX」を提供してきた。Baycom LTEサービスの開始で、サービスの高度化を図る。通信速度は下り最大110Mbps、上り最大10Mbps。月額利用料は2980円(端末のレンタル料やプロバイダー料込み)、初期費用は2160円(ベイコム既加入者は無料)である。

 ベイコムでは、これまでBaycom WiMAXと合わせて、自治体向け防災情報システムや地域の見守りサービスなどを提供してきた。Baycom LTEサービスの開始に合わせて、行政と連携した防災防犯ネットワークの構築や災害時の緊急インフラとして地域の防災に寄与するサービスを推進する方針。

 同じく阪急阪神ホールディングスグループの阪神ケーブルエンジニアリングも2016年2月26日、地域BWAの新方式に基づく無線インターネット接続サービス「Hai connect」サービスを3月1日に開始すると発表した。月額利用料は2980円(端末のレンタル料やプロバイダー料こみ)、初期費用は2160円。サービスエリアは阪神本線の西灘、大石、石屋川、御影、魚崎、青木、深江、芦屋、打出の各駅周辺。今後阪神間を中心にさらに基地局の増設などを進め、エリアを拡大する。また、同社も行政と連携した防災防犯ネットワークの構築や災害時の緊急インフラとして地域の防災に寄与するサービスを推進する方針。

 両サービスともに、コアセンター設備は阪神ケーブルエンジニアリングが構築したものを使う(関連記事)。

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