米Facebookは、フルスクリーン表示のモバイル広告サービス「Canvas」の正式提供を開始した。企業やブランドなどは、Facebook上でリッチメディア広告を使って、自社や商品の魅力をモバイルユーザーに伝えられるとしている。

 Canvasはこれまで米Wendy’s、米Universal Pictures、ドイツBMWなど一部企業がテスト導入していたが、2016年2月25日よりすべての広告主が利用できるようになった(米IBtimesの報道)。

 Canvas広告は、AndroidおよびiOS版Facebookアプリケーションに表示される。ニュースフィード上の広告をタップすると、フルスクリーン表示に切り替わり、写真のほか、ビデオ、アニメーション、カルーセル画像や、端末を傾けて見るパノラマ画像を盛り込むことができる。

 通常、広告をクリックするとリンク先のブランドや企業サイトに移動するが、読み込みに時間がかかったり、表示されてもモバイル端末に最適化されていなかったりするため、ユーザーが関心を失ってしまうことがある。Canvasでは、一般的なモバイルWebの読み込みより10倍速くコンテンツを表示するため、ユーザーを待たせることなく、より強く商品やサービスに引きつけることができるとしている。