米Appleがまもなく発表する予定の9.7インチ型iPadの新モデルは「iPad Air 3」ではなく、昨年発売した「iPad Pro」の別モデルになる可能性が高いと、複数の海外メディアが現地時間2016年2月25日までに、米9to5Macの記事を引用して伝えた。

 9to5Macは事情に詳しい関係者の話として、Appleは9.7インチiPadの新モデルを従来モデルと差異化し、iPad Proの製品ラインアップの1つとして発売すると伝えている。ノートパソコンの「MacBook Pro」に15インチモデルと13インチモデルがあるように、iPad Proも12.9インチと9.7インチの2モデルが用意されるという。

 そしてAppleはかねて噂されている3月15日のイベントでこの9.7インチiPad Proを発表し、3月18日に出荷を開始すると9to5Macは伝えている。小型版となる9.7インチのiPad Proは、現行のiPad Proと同様にA9Xプロセッサを搭載し、ディスプレイにも同様の改良が施され、専用スタイラスペン「Apple Pencil」に対応するという。

 9to5Macは先の報道で、9.7インチiPadの新モデルは、iPad Proに備わった新たなコネクター「Smart Connector」が組み込まれると伝えていた。今回9to5Macは、このコネクターを使って接続するキーボード兼カバー「Smart Keyboard」が、9.7インチiPad Proにも用意されると伝えている。また9.7インチiPad Proには、現行iPad Pro同様に4基のスピーカーが内蔵され、本体カラーやストレージ容量も現行iPad Proと同様の構成になるという(関連記事:Apple、3月15日のイベントで「iPhone 5se」や「iPad Air 3」を発表か)。

 このほか9to5Macは事情に詳しい関係者の話として、AppleがiPad AirとiPad miniの旧モデルの生産を減らしているとも伝えている。これにより、9.7インチiPad Proの発売に伴って「iPad Air(初代)」と「iPad mini 2」の販売が中止される可能性があるという。この情報が正しければ、iPadの製品ラインアップは今後、iPad Proの12.9インチモデルと9.7インチモデル、iPad Air 2(9.7インチ)、iPad mini 4(7.9インチ)の4種で構成されることになる。