図●HOPE LifeMark-WINCAREの利用イメージ
図●HOPE LifeMark-WINCAREの利用イメージ
(出所:富士通)
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画面●SNS形式の情報共有画面
画面●SNS形式の情報共有画面
(出所:富士通)
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 富士通は2016年2月25日、介護サービス事業者向けの業務支援システム「FUJITSUヘルスケアソリューションHOPE LifeMark-WINCARE(ホープ ライフマーク ウインケア)」を発表した()。2月29日から販売する。価格は個別見積もりで、クライアント機の台数や機能の組み合わせなどによって変わる。販売目標は、2017年度末(2018年3月期)までに2000システム。

 介護サービス事業に必要な機能群を一式提供する業務パッケージである。利用者情報の管理や毎月の請求業務といった各業務に共通するベースシステムのほか、介護業務に合わせてケアマネジメント系、訪問・通所サービス系、施設サービス系、居宅サービス系などの業務システムを用意している。

 特徴の一つは、SNSやモバイルへの対応。SNS機能(2016年4月に提供開始)を使えば、任意の医療機関や自治体、訪問看護事業者などと情報を共有できる(画面)。専門医から病状への対応や服薬の効果説明などの助言を受けたり、自治体職員に介護保険の申請手続きについて相談したりといった様々な活用ができる。

 介護施設内で情報を共有するための掲示板機能も備える。介護サービスで必要になるスケジュールや介護記録、スタッフ間の連絡事項などの各種の情報を一覧できる。事務員や介護職員などの職員ごとに画面レイアウトのカスタマイズも可能。頻繁に参照する項目を画面トップに配置するといった使い方ができる。

 モバイル対応では、スマートデバイスからいつでもどこでも介護スケジュールや介護記録を入力・参照できるようにしている。介護をしながら、その場で要介護者の容態やバイタル情報、実施したサービス内容などをシステムに送信できる。

 今後は、医療機関の電子カルテシステムや自治体の介護保険システムなどとの情報連携機能を強化する。