写真1●Mobile World Congress 2016の英Canonicalブース
写真1●Mobile World Congress 2016の英Canonicalブース
係員が抱えているのがUbuntuタブレット「Aquaris M10 Ubuntu Edition」
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 Ubuntuの開発主体である英Canonicalは、スペイン・バルセロナで2016年2月22日から25日まで開催中の「Mobile World Congress 2016」の同社ブース(写真1)で、2月4日(米国時間)に発表したUbuntuタブレット「Aquaris M10 Ubuntu Edition」を動作展示した(写真2)。

 Aquaris M10 Ubuntu Editionは10インチサイズのタブレット。1.5GHz動作の4コアのARMプロセッサ(MediaTekのMT8163A)を搭載、2Gバイトのメインメモリーを搭載する。厚みは8.2mmで重量は470g。スペインに本拠を置くBQ社から「4月ごろには出荷が始まる」(係員)という。価格は未定。

写真2●タブレットモードの「Aquaris M10」
写真2●タブレットモードの「Aquaris M10」
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 会場では通常のタブレットモードと、マウスとキーボードを接続したデスクトップモードの両方のデモを行っていた(写真3)。Aquaris M10は、通常のUbuntuを搭載しており、デスクトップ用のアプリケーションを、ほぼそのまま利用できるという。ブースでのデモを見た限りではかなり快適に動作していた。

写真3●キーボードとマウスをつないで使うデスクトップモード
写真3●キーボードとマウスをつないで使うデスクトップモード
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 デモ担当の係員によると、アプリケーションによってはタブレット用に修正すべき部分もあるが、ほとんどはそれほど苦労せずに稼働するという。ただ、Windows実行環境の「WINE」のようなアプリケーションの利用は厳しいだろうとのことだった。