図●サミットエナジーが導入した料金計算・顧客管理業務システムの概要
図●サミットエナジーが導入した料金計算・顧客管理業務システムの概要
(出所:SCSKとTIS)
[画像のクリックで拡大表示]

 SCSKとTISは2016年2月25日、電力小売事業者のサミットエナジーに対して、低圧(家庭や商店)向けの電力小売における料金計算と顧客管理を行うシステムを構築したと発表した()。サミットエナジーはこれまで契約電力50kW以上の高圧(ビルや工場)向けに電力を供給してきたが、2016年4月の電力小売全面自由化によって低圧向けの電力小売が解禁されることに合わせて今回のシステムを導入した。

 料金計算・顧客管理業務を支援するパッケージ製品「エネLink CIS+」を採用し、これをカスタマイズして構築した。「エネLink」シリーズは、TISが電力やガスなどのエネルギー業界向けに培ってきたシステム構築技術やノウハウをもとにしたSIパッケージで、料金計算・顧客管理のほか、需給管理・同時同量管理業務を支援する「エネLink Balance+」やポータルサイト構築を支援する「エネLink Portal+」などで構成する。シリーズ全体で十数社のユーザーがいる。

 サミットエナジーは、2004年に設立された住友商事の100%子会社。国内2カ所の風力発電所による電力会社向けの電力販売に加え、5カ所の火力発電所を核として、特別高圧/高圧の電力消費者に向けた電力供給サービスを提供している。電力小売全面自由化後には、特別高圧/高圧のユーザーに加えて、家庭や商店向けにもパートナーを介して電力を販売する。