日本ユニシスの新社長に就任する平岡昭良代表取締役専務執行役員
日本ユニシスの新社長に就任する平岡昭良代表取締役専務執行役員
(出所:日本ユニシス)
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 日本ユニシスは2016年2月25日、4月1日付の社長人事を発表した。平岡昭良代表取締役専務執行役員が昇格する。黒川茂社長は取締役相談役に退き、2016年6月の株主総会終了後に相談役に就く予定。

 平岡氏は黒川氏に続き、プロパー出身の社長となる。早稲田大学理工学部を卒業後、1980年4月にユニバック(現日本ユニシス)に入社。2002年に執行役員、2005年に取締役常務執行役員に就任。電力事業者や製造・流通業などの営業で活躍したほか、新規ビジネス参入にも意欲的で2011年から営業時間外に私塾を開いて後進の育成とビジネス創出に努めた。

 日本ユニシスは平岡体制の下、サービス型ビジネスの創出を加速させたい考え。社長交代の理由について同社は「2016年度から進めている現中期経営計画の達成だけでなく、拡大・成長期と位置付けた2020年度をターゲットに見据えた、新しい経営体制に移行すべきタイミングだった」と話す。平岡氏は取締役会の中でも最も役員歴が長く、その分、「業種業界の知見が豊富で政財界へのつながりもある」(同社広報)という。

 金融SEから初のプロパー社長となった黒川氏は5年の任期で交代する。低迷していた業績を成長路線に変えるべく、不採算案件の撤廃や人事制度の改革、新規ビジネスなどに注力した。社長就任2年目の2013年には筆頭株主が三井物産から大日本印刷へと変わるという、同社にとって節目の出来事があった。

ユニアデックスの新社長に就任する東常夫取締役常務執行役員
ユニアデックスの新社長に就任する東常夫取締役常務執行役員
(出所:日本ユニシス)
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 同日、日本ユニシス子会社のユニアデックスも2016年4月1日付の社長人事を発表した。新社長には東常夫取締役常務執行役員が就き、入部泰社長は取締役相談役に退く。