写真●Microsoftに買収されたことを告げるXamarinのサイト
写真●Microsoftに買収されたことを告げるXamarinのサイト
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 米Microsoftは現地時間2016年2月24日、クロスプラットフォーム対応モバイルプリケーション開発ツールの米Xamarinを買収することで両社が合意したと発表した。買収額などの詳細な条件については明らかにしていない。

 Xamarinは、「Visual Studio」を使用する開発者が、C#を使ってAndroidやiOS向けの完全にネイティブなアプリケーションを開発するためのサービスを手がけている。開発者は共通のコードを用いて、iOS、Android、Windows用アプリケーションを手軽に開発し、各プラットフォームでネイティブな機能を提供できる。

 設立は2011年で、現在、米国サンフランシスコやボストンのほか、英国、ロンドン、アルゼンチン、シンガポールに拠点を置いている。従業員は世界で350人以上。120カ国にわたる1万5000以上の顧客を持ち、130万人以上の開発者が同社サービスを利用しているという。

 MicrosoftとXamarinは数年前からパートナー関係にあり、Visual Studioのほか「Microsoft Azure」「Office 365」「Enterprise Mobility Suite」とXamarinツールとの統合で協力してきた。また、開発者が必要とするトレーニングやサービス、ワークフローなども共同で提供している。

 MicrosoftはXamarinを獲得することにより、こうした取り組みをいっそう推進し、開発者があらゆるデバイス向けにモバイルアプリケーションを開発、テスト、配信、調整するための完全なソリューションを提供したいとしている。

 Xamarinに関する詳しい計画は、数週間後に開催する「Build」カンファレンスで発表する予定。

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