図●PrepaidCube #の概要
図●PrepaidCube #の概要
(出所:TIS)
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 TISは2016年2月24日、スーパーマーケットや飲食店舗などの小売業に向けて、店舗専用のプリペイド型電子マネーであるハウスプリペイドカードの作成機能と運用(決済)機能をSaaS型で提供するサービス「PrepaidCube #」()を発表した。米アイツーシー(i2c)が運営するサービスであり、2016年3月末にTISが国内での販売を開始する予定。

 ハウスプリペイドカードを作成して運用するために必要な機能群をSaaS型で提供する。まず、カード商品を企画して、これを処理するシステムを構築できる。この際、パラメータの設定だけでカードの機能を決められる。これにより、小売業ごとに個別にシステムを開発することなく、早期にカード事業を開始できるとしている。標準のパラメータ設定をコピーすることによって、同種のカードプログラムを容易に構築できる。

 カードの発行機能や、カードが使われた際の決済機能もSaaS型で提供する。例えば、消費者がカードを使って買い物をした際には、電子マネーの残高から利用代金を減らしたり、電子マネーをチャージしたりといった処理ができる。カードの発行・運用以外にも、キャンペーンやクーポンの設定、加盟店管理、請求・精算管理、データ分析、マーケティングなどの機能を備える。