ケーブルテレビ会社が提供するスマートフォンサービスである「ケーブルスマホ」において、中古、新古端末の取り扱いが始まる見通しだ。2016年2月24日に開催された日本ケーブルテレビ連盟による「業界連携MVNO春商戦説明会」において報告された。

 ケーブルスマホは、日本ケーブルテレビ連盟がインターネットイニシアティブ(IIJ)と協業し、全国のケーブルテレビ事業者に向けて「業界連携MVNOプラットフォーム」を提供しケーブルテレビ各社によるスマホサービスの展開を支援することで実現している。既に提供ケーブルテレビ会社数は100社に達し、契約数は1万7000件規模になっている。

 今回の中古、新古端末の取り扱いは、業界連携MVNOプラットフォームのアップデート機能として提供することが決まった。中古携帯・タブレットの買い取り機能および、中古・新古携帯・タブレット端末の販売機能をオプションとして、各ケーブルテレビ会社に提供する。

 中古携帯・タブレットの買い取りは、モバイルケアテクノロジーズと提携して実現する。日本ケーブルテレビ連盟では「ケーブルスマホ契約時の利用者の負担軽減」や「中古端末市場活性化への貢献」などが狙いで準備を進めてきた。

 中古・新古携帯・タブレット端末の販売は、日本テレホンと提携して実現する。「利用者の端末を選択肢を増やす」といった狙いで準備を進めてきた。このスキームに基づき、iPhone端末を使いたいという利用者のニーズにも対応できる、と日本ケーブルテレビ連盟はその効果に期待する。

 中古、新古端末の取り扱いは、これまで日本ケーブルテレビ連盟が提携事業者と提供条件を詰めてきた。同機能の利用を希望するケーブルテレビ各社はその提供条件に基づいて提携事業者と契約を結び、古物商の許可などを含む必要な手続きを経て、中古、新古端末の取り扱いが可能になる。