写真1●Sansanの寺田社長
写真1●Sansanの寺田社長
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写真2●今後、期間内の交換枚数や業種別の枚数などが簡単に分かるようになる
写真2●今後、期間内の交換枚数や業種別の枚数などが簡単に分かるようになる
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写真2●今後、期間内の交換枚数や業種別の枚数などが簡単に分かるようになる

 「名刺は、その人を雄弁に物語る。目指すのは、名刺の集積が次のビジネスを提案してくれる世界――」。2016年2月23日にクラウド名刺管理サービスを提供するSansanが東京都内で開催したプライベートイベント「Sansan Innocation Project 2016」で、同社の寺田親弘代表取締役社長はこう語った。(写真1)。

 寺田氏の講演テーマは「シェア」で、同社のサービスの本質が「シェア(共有)」であることに由来する。既にAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)の公開により、他社が同社の名刺データ資産を利用できるようになっている。例えば、日本マイクロソフトとは、CRM(顧客関係管理)サービスに関して連携したことを発表済みだ。

 講演では、その先にあるサービス像の一端を紹介した。第一弾として見せたのが、ユーザーごとの統計データ。名刺交換した企業数や業種、枚数などのデータを可視化することで、ビジネスにおける「活動領域」や「活動量」が分かりやすく示される(写真2)。

 さらにその先には、ビッグデータとレコメンド(推薦)エンジンにより、状況に応じて「これから会うべき人や企業」を提案してくれる世界を描いているという。

 今回のイベント全体のテーマは「ちょっと未来の働き方」。寺田氏のほか、宇宙飛行士の毛利衛氏や元LINE代表取締役で現C Channel代表取締役社長の森川亮氏をはじめとする登壇者が、それぞれの仕事観や未来の働き方を語った。